- 五十嵐 綾
真面目なはなし。
今日はちょっと真正面の本業のおはなしをしようかなと思います。
連日報じられていますが、またひとり虐待でお子さんが亡くなってしまいましたね。
報道では、教育委員会や児童相談所の対応について問題視されています。
もちろん、水際で止められたかもしれないことを思えば、それも子供を守る上での問題のひとつではあります。
しかし、そもそもの根本的な原因は何なのでしょうか?
虐待は絶対にダメです。でも、その行為に至るまでの親の心はどうなっていたのでしょう?
私は昨年出産をしているので、娘の健診がしょっちゅうあるわけですが、アンケートにこのような質問が毎回あります。
「お子さんに対してイライラすることはありますか?」
「子育てに不安はありますか?」
どんなにかわいい子供だって、ぶっちゃけイライラすることもあるし、初めてのことには不安があります。でも、「はい」にマルをつけたらそれだけでざわざわして「産後うつの恐れ」みたいな扱いを受けてしまうので、面倒で「いいえ」にマルをする人が多いのだとか。このアンケートの正確性は…高いとはいえないかもしれません。
母親側から言わせてもらえば、「はい」「いいえ」で答えられない、いろんな思いがあるのです。でも、いきなり病人扱いをされるのも嫌だし…ママ友とはまた別の、「専門家」ともう少し気軽におしゃべりしたい。
どこにもぶつけられなかった、本当にケアが必要だった親の心が置き去りになっていたとしたら…。本当に改善しなければならないのは、そういった場を増やすことなのかもしれません。もちろん、お母さんだけではなくて、お父さんにも。お勤め先とかに、全員が心の健康診断を受けられる制度があって、第三者のおばちゃんと安心して話す場があったらどんなに楽でしょう。
くるーるくーるも、微力ながら子育て世代の心をケアする「しゃべり場」としてお役に立てればと思います。がんばって開拓しようと心に決めた、今日このごろです。
