- 五十嵐 綾
『3人のレンガ職人』その後
近頃では様々な企業で、社員研修に使用されることが多い、イソップ童話の『3人のレンガ職人』。同じことをするにも、目的があればモチベーションが全然ちがうんだよ~。というおはなしなんですけど。(←要約しすぎ( ̄▽ ̄;))
ちなみに、どんなおはなしかというと。
とある旅人が、道沿いで同じようにレンガを積んでいる3人の職人に出会います。
『何をしているんですか?』の問いに、
職人Aは『レンガを積んでいる』
職人Bは『壁を作っている』
職人Cは『教会を作っている』
『大変なお仕事ですね』の声かけに、
職人Aは『なんでこんなことをやらなきゃならないのかと思うが、仕方なくやっている』
職人Bは『これで家族が食べていけるからありがたいと思っている』
職人Cは『自分が死んだあとも、この教会で人々が癒されたり、文化として残っていくと思うとわくわくする』
と答えたというおはなし。
同じことをしていても、どんな目的があるかによってイキイキ度が全然違うんですよね。
なので私も、『目標』はBさん的な『このお仕事だけで家計に貢献できる収入を得る』とかなんですけど、ちゃんとCさん的な『目的』はありまして。『子供たちが安心安全な生活ができる社会を作りたい』と、いつも言ってるやつです。どっちにしても、色彩心理の認知を広めてクライアントを増やすということなんですけど、目的があるとないとじゃたぶん見える景色はちがうなーと。
で。この『3人のレンガ職人』の続きがあるのだとか。というか、誰かが作ったのだとか。
Cさんの話を聞いて感動した旅人は、来た道を戻ってBさんのところへ。
旅人『この壁は教会の一部なのだそうですよ!人々の癒しとなり、後々の文化となる素敵な仕事なのです!』
職人B『まぁそうなんでしょうけど、他人や未来の人々の幸せより、まず自分と家族の生活が大事なので』
…それも確かにごもっともなんですよね。
旅人はさらに戻ってAさんのもとへ。
旅人『この積み上げてるレンガは教会の…』
職人A『そうらしいね。でも、別に俺がせっせとやる必要はない。だから、レンガを積むロボットを開発するために、こうしてレンガ積みの動きを研究しているんだ。言っただろ、なんでこんなことをやらなきゃならないのかって思ってるって』
…Aさんやばい!何気にすごいことを考えていた(笑)これが実現すれば、BさんもCさんも仕事がなくなるかもしれません。
これからは、生身の人間がする仕事の価値というものも高めていかなきゃいけないな~と、なんだか考えさせられました。
まぁ、十人十色の人の心は、機械じゃ扱いきれないだろうと信じてはいますが…( ̄▽ ̄;)
